沖縄ならではのお正月
[沖縄生活ミニ知識]
2008年12月25日
クリスマスも終わり、今年も後残すところ1週間になりました。そろそろお正月の準備に取りかかっている家庭も多いと思いますが、沖縄のお正月は、やはり内地とはちょこっと違っています。今回は沖縄ならではのお正月について紹介したいと思います。
まず沖縄には、「新正」と「旧正」の2種類のお正月があります。「新正」は新正月、これは世間一般と同じで、フツーに1月1日のことです。そして「旧正」は「旧正月」の意味で、これは旧暦の1月1日を指します。沖縄ではもともと、年中行事が旧暦で行われることが多く、かつては正月も「旧正」で祝うのが一般的でした。でも近年は年末年始休みの関係などもあり、新正で正月を祝う家庭がほとんどのようです。
ただ、糸満や名護などの漁師町では、今でも旧正を大切にしています。旧正の日は、港に停泊する漁船はみな大漁旗を掲げ、人々は豊漁と航海の安全を祈る神社「白銀堂」にお参りにいく、という習慣が残っているそうです。そのほかの地域でも、仏壇が家にあったりすると、新正と旧正の両方でお正月を祝うケースもけっこうあるとか。ちなみに旧暦は年によって日付が移動するため、来年の旧正は2009年1月26日になります。
さて、正月になると沖縄の家庭では、玄関や床の間、台所(ヒヌカン=火の神様)などに、正月用の飾りを取り付けます。こういった正月飾りに特徴的なのは、「みかんと昆布で巻いた炭」が必ずくっついていること。みかんは橙色であることから「先祖代々家が繁栄する」、昆布は「喜ぶ」、炭は「長く朽ちない=健康長寿」の願いが込められているのだそうです。また、正月の朝一番に汲んだ水を「若水」といい、額に付けたり、手足を洗い清めると、若返りの効果があると言われています。沖縄の琉歌で「あらたまぬ年に 炭と昆布飾てぃ 心から姿 若くなゆさ」という有名な句がありますが、これはそういったお正月の情景をうたったものなのですね。
また、食事についていえば、本土風の「おせち料理」や「お雑煮」はもともとは存在せず、豚肉をメインに縁起のいい料理が作られてきました。具体的には、ごぼう・こんにゃく・豚肉・かまぼこなどの煮付け、昆布巻き、中味汁(豚の内臓のすまし汁)やソーキ汁(スペアリブの汁物)、クーブイリチー(昆布の炒め煮)、魚やイカの天ぷら、田芋のでんがく、ソーメン汁などなど。これらを重箱や大皿に盛りつけ、家族や親戚縁者が集まってわいわいといただきます。最近は手作りにこだわらず、スーパーなどで売っているオードブル形式のお正月料理を活用する家庭も多いようです。
ちなみに、年越しそばの習慣も従来はありませんでしたが、最近は沖縄そばメーカーの戦略(?)もあり、「大晦日は沖縄そばで年越し」が定着しつつあります。沖縄移住を計画中の方は、今年は日本そばではなく沖縄そばで年越ししながら、来年以降の移住生活をイメージしてみてはいかがでしょうか。いずれにしても新年までもう少し、どうぞ良いお年をお迎えください。来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

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